失語症記念館 失語症と共に
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シャーリーが語る「失語症とともに」
−失語症者とその家族の記録−について

広島県立保健福祉大学
コミュニケーション障害学科

綿森 淑子

2001年11月: 1/1頁

 アメリカの失語症者シャーリー・クレイマンさんがコロラド大学言語学部教授のリサ・メン先生と共同で書かれたこの記録は、失語症の方が生活の中で否応なく直面する数多くの難題とそれらを克服し、積極的に社会参加しようとするシャーリーさんの強い意思と行動力を私たちに伝えてくれます。日本の当事者の方々にも読んでいただけたら、というメン先生のお考えで、先生の教え子でもいらっしゃる国際医療福祉大学助教授の田中裕美子先生と東京都立東大和療育センターの服部律子先生が翻訳をされ、獨協大学言語学科の神尾昭雄教授がシャーリーさんの発話の文法的な部分について監修をして下さいました。その後、失語症の方々や、そのご家族の方々、言語聴覚士の方々に読んでいただき、理解しにくい箇所に註をつけるなどの作業をいたしました。また、シャーリーさんのお話にまつわる社会的・文化的背景についてメン先生から特別に紹介文を頂戴することができ、完成しました。インパク失語症記念館を運営していらっしゃる後藤卓也さんのご協力を得てここに公開することになりました。
 世界には数多くの失語症の方がいらっしゃり、皆様と同じようにさまざまなコミュニケーションの問題に悩みながら、決してあきらめず、希望をもって生活しておられます。シャーリーさんのお話が日本の皆様にもエネルギーと希望をもたらしてくれることを願っております。

シャーリー
シャーリー


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最終更新日: 2001/11/18