失語症記念館
不愉快な出来事  

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1.はじめに

2007年08月26日:横田

ちょっと不愉快な出来事がありましたので、報告します。

9月の人間ドック受診の申請のため、先日受付に行きました。
受付の職員は、私のみすぼらしい姿(Tシャツと短パン)と、申請用紙に書く時に 重しに何か文鎮みたいなものはありませんかと言うと、 職員は大きな声で、また幼児・老人に話すような、赤ちゃん言葉で、申請手続きを話しました。
あまりの大きな声ですので、待合いにいる人もこっちを見ていました。
「聞こえます」と言うと声は小さくなりましたが、赤ちゃん言葉に対する私の言葉が 出て来なかったので仕方ありませんでした。
失語症を感じた1日でした!
2.

2007年08月26日:後藤

”不愉快な出来事”、何も申し上げることはありません。
しかし、赤ちゃん言葉に対応して済ませたことは、大人の行動でしたね。
暑いですから、元気に過ごせるよう頑張ってください。

3.

2007年08月26日: 横田 

さらに説明しますと
赤ちゃん言葉は、弱い者とか、丁重でも見下した人に使う言葉と思います。 職員の対応は、それが見て取れました。

私は1個の人間として、普通の言葉で話して貰いたいと思いました。
職員の説明してる間でも、私はそのことを考えていましたが、それがなかなか 言葉になりませんでした。
本当に腹立たしい、失語症を感じた1日でした!

4.

2007年08月26日: 谷川  

横田さん!受付で応対したのが「赤ちゃん言葉」だったのですね。それに対して、横田さんは、そのような「赤ちゃん言葉」で対応しなくても、分かりますと言うのですね。
馬鹿にされたようで、その日一日は自分が失語症になったのを、恨んだと言うことなのですね。
そのことと同じく、OO区の介護に関する集まりがあった時、私の「北の会」の賛助会員の一人が、受付の職員の中で、「失語症」も、また失語症に係わっている「北の会」のことも全く知らなかったと言うのです。
北の会の「言葉の教室」は、OO市の機能回復訓練として、福祉ガイドブックにも載っているのです。それすらOO市の職員は知らないのですから、一般の人々には、我々の苦労を知らないのは、ごく当たり前なのかも知れません。

横田さん!全国で失語症を知っているのは、我々一旦患者になった者か、ST、PT、OTかMSWしか知らないと言うことなのです。これからも、もっともっと失語症をPRして行こうと思います。横田さん!頑張りましょう!

5.

2007年08月26日: 言語聴覚士 小薗 真知子

横田さんの経験、なんとも言葉がありません。
私たちSTは、他職種や学生その他への講演の機会があるごとに「失語症とは何か」を伝えていますが、本当に申し訳ないくらい微々たる力なんでしょうね。

このような状況の中で、皆さんは9月1日の『言語聴覚の日』をご存知でしょうか?
言語聴覚士法が施行されたのが1998年の9月1日ということで、本年度より、日本言語聴覚士協会では、この日を啓発の日と決めました。

熊本県言語聴覚士会では、9月1日、県内5箇所で、『言語障害について』の講演と『失語症劇』と相談会を行ないます。
会の開催に先立ち、ポスターをもって、県庁や市役所などを回りましたが、まだまだ知らない方が多いことを実感しました。
これから、毎年、啓発行事を続けていくつもりです。

皆さんも、自分達の声を回りの届けてください。
その場で即座に説明できなくても、新聞への投稿などできるだけ、自分達の経験を表現していってください。
当事者の声に勝るものはありません。

6.

2007年08月26日: 森山 

横田さんが侮辱を受けたのは、みなさんも何らかの経験があると思いますよ〜。
その原因は、「失語症」と言う、みなさん一般の人が分からない障害認知が原因だと思います。

失語症の全国大会があったり、各地方でも何だかんだの講習会が開かれています。
けど、興味をもって参加をしていただくのは家族とか、STさんとか関係のある人ばかりで、一般の人には知られていないのが現状ではないでしょか〜。?

いろんな、障害がありますけど、この「失語症」と言う障害は、世間的にぜんぜん認知が遅れています。!
最近になって、厚生省?が力を入れていると感じていますけど、世間一般では蚊帳の外です。

後は、僕たち一人一人が何とか理解をしてもらえるように一般の人にもPRをしていかなければ解決の道は開けないと感じています。
それを実現をしないと、失語症本人は孤独との戦いとなるでしょう。

昨年よりは今年は。少し理解をして頂き、だいぶ認識をして頂くようになってきた感じがします。
来年は、今年よりもっと理解を求め、「失語症」と言う障害をPRして行きたいと思っています。

7.

2007年08月27日: 松田 

谷川さん、横田さん、森山さん、・・・・失語症者の皆さん「赤ちゃん言葉」を使われたそうですね、腹が立ったでしょうがこれがお役所をはじめ一般社会の実態なのですよ。
まだまだ理解していないことに、つい怒ってしまいますが、先方はわからないで「どちらかといえば善意から」つい使ってしまったと受け止めましょう。
「赤ちゃん言葉」だけでなく「痴呆同然の扱い」とか「手話を安直に推奨する」などまだまだ理解不足が色々見受けられますが、当面はその都度誤った理解を一々訂正するしかないと思います。

もちろん全国大会などを通じて努力を積み重ねることは言うまでもないことですが、先方は知らないのですから、すかさず失語症とはこうなんですよ!
失語症者はこう感じるのですよ!と訂正を申し入れましょう。是正運動として全国的に展開したいですね!

8.

2007年08月27日:安藤 

松田様  横田清さんのお話で職員の不愉快な対応について私の感想を言わせてもらえれば、「敬語の使い方も身に付いていない可愛そうな人で、レベルの低い職員なのだ。」と考えるべきで、過度に不愉快に思ったり腹立たしく感ずるのは返って次元が低い事と思いますよ。
職員のお客様対応として必要な事をお伝えしているか・疑問はないか・不適切な事は無いかと見直しするのは当然で、どこかに「お客様の声」とかの投書箱もあるはずで、そこに不適切な対応をしていると訴えるべきかと思います。
連合会としての取組みが書かれていますが、品質用語で言うと「是正」は「不適合の原因を取り除くこと」なので、「是正運動」ではなく「改善運動」と言い換えた方が適切と考えます。ここで、「何に対する改善で、どう展開するか」を明確にする必要がありますね。 

9.

2007年08月27日:横田 

「不愉快な出来事」について、
後藤さん、谷川さん、小薗先生、森山さん、松田理事長さん、安藤さんからの 励まし等のメールを頂きました。
お陰でようやく腹立たしいのも無くなりました!
気持ちの持ちようですね。本当に有難うございました。

腹立たしさまぎれにメールで訴えましたが、やはり次の行動ですね、 良く分かりました!(反省していますm(_ _)m)

それではまた。有難うございました。

10.

2007年08月27日安藤 

相手はこちらの感じていることに気付かないことが多いので、目線をこちらに合わせて貰う様に要求すれば良い事が多いと思います。
今回の幼児語を謙譲語と履き違えているのは勉強してもらう必要がありますので、連合会名で「この様な話が入ったので、検討して善処願えないか」と改善要求を送付したら良いと思います。
「失語症だから・・・云々」では無くて「適切な対応を職員は取るべきである。」と、気が付いた時に改善してもらい、その結果の積み重ねとして
住み良い社会の構築に努めて頂きたいと希望しています。

11.

2007年08月27日:横田 

心強いご意見をどうも有難うございました。
それで 田舎の小都市での話しですから、連合会とか○○県〜協議会ではなく、 私の方で検討・要求をいたします!

安藤さん 皆さん 本当にご迷惑をおかけしました。

12.

2007年08月28日:安藤 

今回は横田さんは地元対応されるとのことですが、職員の対応の不適切に対して不満を感じたこの件について正直にメールで公開した事は 素晴らしい事と私は思います。
この問題を失語症障害者の置かれている現状における「氷山の一角」と捉えて他にも社会にもっと改善して頂く 働きかけに「水平展開」して行く、原動力になるのでは無いかと思います。
つまり、「障害者自身が感じた事をもっと発信して、論議し、良い方向に 推し進める」、この事事態が理想の「改善運動の姿」だろうと考えます。
今後も問題提起をお願いします。地域対応の結末は、「言葉の海」で紹介 して頂ければと希望しています。私は構音障害で車椅子なので、その面での改善要求はすることがあります。


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