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5月は、「デスク社」をつくるかどうかの瀬戸際でした。
「すずめの会」の行事は、仲間に会い一時の救いでした。

昭和62年5月

皐月。五月。さつき。

ゴールデン・ウィークが終わった初夏の陽気の土曜の午後、すずめの会は「清澄庭園めぐりと深川江戸資料館見学会」を実施し、二十三名が参加したのである。
清澄庭園は、紀の国屋文左衛門の別邸であったものである。
大きな池があり、その端には「涼亭」という建物があり催し物に使用しているので、文左衛門の気風を味わう為にも次回には利用したいものだ。

資料館は、庭園から三、四分のところにあり、江戸時代の深川の町並みを再現したものである。

パンフレットには「情景再現、生活再現展示」とうたっているが、よく映画とかTVなどに出てくる「原住民の生活展示」を見るような気がするのである。
百数十年前の私達の祖祖父達は、こんな情景の中で住んでいたのだと思うと何とも言い様が無いのだ。
低い天井、暗く、狭い室内。
風呂はないし、便所もない処。
押し入れがないし・・・。

オヤ! 今の家庭にないめずらしいもの、骨董屋や美術商で売っているものがあつた。
「びょうぶ」である。

広辞苑によると[室内に立てて風をよけ、または装飾として用いる具]と出ている。
昔の家は、隙間風が入ったのだろう。
ヒューヒューと風が吹き、隙間風が侵入して来る。

「ソレ、風が吹いて来たよ。風邪を引くなよ。」

「びょうぶ」を置いて、それを防ぐ。
細やかな人情と助け合いの中で暮らして来た昔の人達の方が、現代人より「心の文化」は高かったような気がするのは何故なのだろうか。

未来の人達は、現代社会の何に興味を持つのだろうか・・・。
 

掲載した文は、原文のままで載せました。



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最終更新日: 1999/04/30