shirleysays


心理臨床  2012/05 

  この間、TVを見ていたら面白い場面に出会った。
  それは、漫画などを作成する絵画療法(自由画の描画療法)の講義だった。
  理解したわけではないが、何だか興味をそそられた。
  放送大学に問い合わせると、「心理臨床とイメージ」(放送大学教材 小野けい子、佐藤仁美共著、定価2,625円)とのことで購入した。
  しかし、この本の内容は素人には難しいもので、毎日数ページを読むようにしたが、「こうしたら、こうなる。こうなるようにする」と云うことではなく、「こうする方法があります」と云う紹介があるものであった。

  私には難しい本であったが、一つ興味をそそられたものがあった。
  心と身体のバランスを取り戻す方法として、催眠療法、自律訓練法、瞑想法など幾つか紹介されていたが、その中で系統的脱感作法は、自分が急性期の際、試みた方法と同じような作法なのであった。
  系統的脱感作法は、主に不安や恐怖の治療に用いられる行動療法の一技法で、不快感情を引き出すものを挙げていき、感情の程度順に並べた不安階層表を作成し、段階的に不安や恐怖を解放していく方法だと説明していた。

  私が出した本、「やる気にさせた? 失語症とパソコン」(後藤卓也著、p146)に、
『・・・略・・・中途障害者である私達には、やる気を出す動機付けなど自分で行うことが非常に難しいのです。幸いにして、いや不幸にしてかも知れませんが、私の場合は、見舞いの人の顔を見て、悔しさ(口惜しさ)を感じ、下位に落ちる恐怖などの感情をもつことが、「やる気」になる「きっかけ」になったのではないでしょうか。・・・略・・・』と書いている。

  失語症になった時の恐怖、自分なりの不安階層におののき、それを基に積み重ねた日々。  それを許してくれた環境に感謝。  もっと早く、心理臨床分野に「系統的脱感作法があると知っていたら」と残念。

  無数あると思われる失語症の不安階層表を作りたいと思った。

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最終更新日: 2012/05/19